大阪大学理学研究科生物科学専攻
植物生長生理研究室
私たちは、植物が自発的に多細胞生物としての植物の体を作り上げる仕組みを研究しています。各細胞のアイデンティティーは各細胞の遺伝子発現ネットワークによって決められます。それぞれの細胞タイプの遺伝子発現ネットワークは少数の影響力が大きい転写制御因子によって決められていることが多いことが知られており、このような影響力が大きい転写因子の同定は研究の鍵となります。ただし、どの細胞も好き勝手に細胞アイデンティティーを決めるのでは組織は形成されません。多細胞生物の体の組織化のためには、細胞間のコミュニケーションが必須です。植物の細胞間コミュニケーション因子としては、植物ホルモンや分泌ペプチドが知られています。私たちは、細胞間のコミュニケーションと転写制御ネットワークの相互作用が生み出す植物形態形成の仕組みを解明しようとしています。
お問い合わせ:kakimoto[at]bio.sci.osaka-u.ac.jp
柿本辰男
What's new
2022, Oct 18 今年の近畿植物学会は11月19日です。
参加、発表登録の締め切りは10月28日です。↓
https://www.bio.sci.osaka-u.ac.jp/bsj_kinki/index.html
2022 Aug 25 ホームページデザインの改訂をしました。
2022 July 8. Dofタイプ転写因子は篩部形成を開始させるとともに、側方阻害因子CLE25/26/45を誘導して篩部が適切な領域にできることをNature Plantsに報告しました。https://doi.org/10.1038/s41477-022-01176-0
本論文は、Nature Plantsでフィーチャーされています。https://www.nature.com/articles/s41477-022-01180-4
2022 July 2. Rho G-protein のエフェクターであるRIPが葉の細胞分裂面の方向制御に関わっていることをPCPで報告しました。特任研究員Hasiqimugeさんが筆頭著者です。https://doi.org/10.1093/pcp/pcac089
本論文は、Editor's choiceとして選ばれています!
2022. Apr1. 卒業研究生が4人参加です。
2021 Oct 25. Ye Zhangさんが筆頭・責任著者として内鞘細胞に関する 総説をPlant Biotechnology誌に発表しました。DOI:10.5511/plantbiotechnology.21.1202a
2021. May 18. 内鞘細胞のアイデンティティーを決めるPFA/PFB転写因子複合体に関する論文をNature Plantsにて発表しました。DOI:10.1038/s41477-021-00919-9
2021 Apr. 1. 研究室メンバーであったYe ZhangさんがNAISTの研究員として転出しました。